【小説】辞世

では山田くん、ここを去るにあたって一言。
「皆様、これまでたいへんお世話になりました。おかげで私もそこそこ楽しくやって来られました。ありがとうございました」
山田くん、お疲れ様。あ、こらこらそこの君、泣くんじゃない。目出度いことじゃないか。
「それではさようなら。こちらにおられる間はお元気で」

そうして山田くんは花束を受け取り、この世を去ったのだった。