【連想散文】四畳半神話大系

アニメ「四畳半神話大系」を見た。

 

私は高3の時に精神を病んだ。

なんとか大学に入ったが(あの状態で入れたのが不思議だ。)ただ文を読んで理解するのもかなり時間を要する状態で、一~二週間で大学に行かなくなった。

共同アパートの狭い部屋。まだ揃えられていない家具、置き場所がなくて直に置かれた持ち物。窓から見える家々の屋根の色になぜか不安と怒りが込み上げた。何かで暇を潰せる状態はとても幸福なのだと思った。何をしても不安と悲しみが変化する時間は一秒もなかった。それでも通学している間は表面上は人と会話が出来ているのも不思議だった。

空気が日に日に濃くなっていった。人が怖くて、出来るだけ他の住人のいなさそうな時間に風呂やトイレに行った。

「サークルで盛り上がれない、恋人がいない、友達がいない」後にそういう愚痴を読んでも、私よりはましだろう、と思った。

 

母を恨んでいた。

彼女が病気になったのは彼女のせいでは無い。

しかし私は病気の母のせいで病んだ。

だから私が彼女を恨むのも仕方がない。

 

そして母は病んだ私を疎んだし私のせいで更に体調を崩しただろう。

仕方なく苦しめた相手に仕方なく苦しめられた。

発端は向こうなのだから私は恨まれる筋合いはない。そう思っていた。

私が泣いたり自傷したりして周りに気持ち悪い思いをさせるのは不可抗力だ。私はただ理不尽に苦しめられているだけだ。

しかし、悪くない人間(私)にしかも自分が原因で苦しめられる母も、私を恨むことはおかしくないのではないか。

ただもがいていたらそういう状況になったのだ。

間違っていなかったし避けられなかった。彼女が私を産んだこと以外。

 

じわじわと胸が締めつけられる。

今の私には当時の私を救うことはできないが、幸い、当時の私はもういない。