無題

両手にはおさまらないほどの、でもすぐに数え終わるくらいの、あなたに会った時間のそれぞれの始まりと終わりのあなたが手を振る姿がぼやけた体積をもって並んで縮んで伸びていつか終わる。欲しいのはあなたじゃなくてあなたの何かじゃなくて、ことばといつかの安息。