【小説】もう誰も苦しまない

「もう誰も苦しめさせない。お前は私が倒す!」

主人公は言った。

「貴様一人では刺し違えても我は倒せぬ。全員でかかってきたら少しは可能性は上がるかもしれないがな。がははは」

悪者は答えた。

すぐさま人類全員が集結した。彼らは悪者に全力で向かっていき、力尽きた。

後には生き残ってしまった悪者が一人残った。

悪者はもう誰も苦しめることができなかった。人類が絶滅したからである。

苦しみの無くなった世界はたいそう美しかったという。