【思考】恋のやめ方7/楽しかった思い出への対処

失った恋の楽しかったことが思い出されて苦しい。そんな場合の対処法を考える。

あなたが詐欺にあったと想像してみよう。騙されている最中の幻想は本物と変わらないものだっただろう。しかしそれが詐欺であったなら、気づけて良かった、目が覚めて良かったと思うだろう。

かつてあなたは好きな人と幸せな時間を過ごし、今好きな人はあなたのもとにはいない。好きな人が、もうすぐあなたを振ってやろうと思ってあなたと過ごしていたわけでは必ずしもないだろう。
しかしあなたは無意識にこう思っていたのではないか。この幸せがずっと続くだろう、と。もし、幸せなときにいつか来る終わりを予想していたなら今こんなにも苦しくないはずだ。永遠ではないかもしれないが、あと半年くらいは続くだろうと。今始まったこの幸せな関係が一ヶ月後ぐらいにも同じようにあるだろうと思っていたのではないか。あるいはこれから始まるだろうと。
そうあなたに思わせたのは、あなたを騙したのは、世界と時間である。あるいは心理学的人間の思考の傾向。とにかく、あなたは騙されていた。世界はこうなることを含んでいたのに、あなたに幸せを見せて、未来について思い違いをさせた。
気付けて良かった。目が覚めて良かった。そう思わないだろうか?