2017-12-05から1日間の記事一覧

【小説】憎らしい夢

思い出すとひどく憎らしい気持ちになる夢がある。その夢の中で私はとても楽しい心持ちだった。夢のようだった。そして夢の中で私はそれを現実だと思っていた。目が覚めてからもしばらくはそう思っていた。楽しかったことを思い出す。しかしそれは幻である。…

【小説】有機生物解剖学入門

第××章 生殖器官 前章までは、有機生物が他の有機生物や気体を取り込んでエネルギーに変換するなど、有機生物の活動に必要な器官について見てきた。本章では、かつては必要だったが現在は使われていない器官について説明する。 ヒトをはじめとする有機生物は…

【小説】後のない祭り

この村には年に一度開かれるお祭りがあります。何でも好きな願い事を叶えてもらえるお祭りです。その年私は友達がほしいと願いました。私は独りぼっちだったのです。お祭りの火を囲んでいるとき、同じ年くらいの知らない女の子が話しかけてきました。話が合…

【思考】この視点3/役割か副産物か

前野隆司『脳はなぜ「心」を作ったのか』も、脳の処理における一つの役割(経験を物語として圧縮して保存しやすくする)を果たすものとして、この視点があるという話をしていて、方向性がとても興味深い。でもその役割として視点が適任であるとはいまいち思…

【思考】この視点2/身体と似たもの

前の記事『この視点1/準備』では「この身体-この視点」をサンプルとして、「身体-視点」を考えてみることにした。生物学的に見たら不要に思われる「視点」がなぜ存在するのか。 身体と似た機構について考えてみる。入力、処理、出力という一連の動きをす…

【思考】この視点1/準備

この身体-この視点-私 (※おまけ)各々の身体-(仮説)各々の視点 ●この身体この世界にある人間の身体の内、私が乗っているもの。脳を含めた科学的機構。電気信号、代謝、物質を取り込んでは排していくまとまり。統率された細胞たちの集まり。感覚器官から…

【思考】退屈

退屈や否退屈を取り巻く状況を分類する。 すべきこと(仕事や、約束してしまった遊びの計画等)がある-すべきことが熱中できる -すべきことが楽しい -楽しくないが集中を要するので退屈している余裕はない-すべきことが単調で楽しくなくて退屈(→それが…

【思考】退屈、ルーティン、いつもと違うこと

毎日の生活の中にルーティンを組み込むと、頭を使わないですむ。新しく考えながら何かをすることを回避できる。いつもの朝御飯を食べる為の動作が一定なら、いちいち頭を使わないですむ。朝御飯の内容がある程度固定されていたら、毎日これは健康に良いだろ…